末期ガン
さむい。東京はさむいよ。
同じ日本でもこんなに差があるだなんて。
時間がめちゃくちゃたってる。
なんか東京来たら深呼吸してる。
向こうにいると余裕なさすぎて、ゆっくり考える時間もないんだよなあ。
こっちに来ると色々考える。いいことも、悪いことも。
こういうのやめよう、とか、本当に色々考える。
臆病になったりとか。
迷惑かけちゃうからやめようとしたりとか、なんか、だめだなあ。
もっと飛び込んで行かなきゃ。
私はお母さんのこと大好きなんだけど、
お母さんの従姉妹は末期ガンになってしまったらしい。
そもそも末期ガンってなんだよって話なんだけど。
あんまりいい言葉じゃないよね。
今日お見舞いに行ったらしい。
どうやらお母さんは悲しくて悲しくて仕方なかったみたい。
そろそろ自分が死ぬとわかったらどんな気持ちだろう。訳がわからないと思う。みんな心のどこかでいつかは死ぬとは思ってるけど、それがそろそろってなったら怖くて仕方ないのだと思う。
だって全部失ってしまうんだもん。
全てのものとさよならするってことだから。
死んだら一番悲しいのはきっと死んだその人だ。
だから、周りの人はちゃんとその人が死んだことを理解してあげなきゃいけないんだと思う。
納得のいく最後が訪れますように。